So-net無料ブログ作成

スルガ銀行が 日本 IBM に損害賠償請求 111 億円 [ニュース]

http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&ie=UTF-8&ncl=1123780132
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080306/295561/
うー、痛たたた。
日本IBMに払った開発費のほかに逸失利益まで上乗せされてるのが重ねて痛い。

一方的に IBM に瑕疵があるんだろうとか、スルガ銀行が傲慢とか思わないが、一般常識的な観点から見ると客が契約したと思った結果は出せてなかったんだろうなぁ(スルガ銀行お気の毒という感想を持つ人が多いんだろう)と思う。
納期に間に合わなかった、ということで提訴になってるけど、今後の多少の納期遅れでなんとかなるんだったら、提訴までいかなかったろうし、きっと納期の時点でできてるものがダメダメだったんだろう。

ソフトウェア開発って、車やマンションを買うのに比べて客の不満足感が大きい
っていうか、マンションなら明らかに欠陥で返金対象あっても、ソフトウェアだと
要件通り作りました、ということで、客が泣くことが殆どだったと思う。
それは、未成熟な産業だし工学的にも未成熟だから見逃されてたってことかもしれないが、これからは、そんなことは通用しなくなっていくのかなぁ。
IBM といえば、どっちかといえば訴訟の対象にならなさそうなだけに業界としては大事件なんだろうなぁ。
nice!(3)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 3

コメント 7

経験者

2005年9月から半年ほど、富士山麓のスルガ銀行コンピュータセンターに勤務していた、経験者の1人です。
今回の事件は、予想通りの結果で、別に驚くほどの事件ではないと感じています。
要件定義の段階から、成功するはずがないと、疑問視する担当者は周囲に多くいました。
今回の提訴の結果が、どうなるかは分かりませんが、私なりに推察出来る背景を列記してみます。

(1)そもそも現在の勘定系システムは、30年以上前の顧客独自作成の、極めて古臭いシステムです。IBMユーザーで、こんな独自システムを未だに使用しているのは僅か2、3件程度の、極めて稀な銀行です。

(2)過去に何度も、IBM標準ソフトを元にして、システム改訂をIBMが提案して来ましたが、プライドの高い銀行システム担当者は、古臭い運用体系に執着してきました。また、仕様書を作る文化が全く無く、全体を正確に理解している担当者は1人もいませんでした。

(3)ここからは、私が離任してから後なので、推測でしかありませんが、銀行担当者は、結局、現行システムを廃棄する意思が、当初から無かったと思われます。途中で、IBMは情報系システムだけ、新システムにしようと考えたらしいですが、勘定系と密接に連携していますから、それも破綻したのでしょう。

(4)地銀として極めてユニークな経営をしているスルガは、おそらく、「現行機能をそのまま移植せよ」と執拗に迫ったのでしょう。失礼な言い方ではありますが、あんな田舎の銀行なのに、あまりにもプライドが高過ぎると、辟易しました。遥かに大規模の都銀システム担当者でも、あれほど傲慢ではありませんでした。

まあ、プライドの高過ぎる田舎銀行に、巨人IBMが振り回されたというのが、率直なところでしょう。私と同様な感想を持つ経験者は多くいるはずです。
IBMに限らず、大メーカーであれば顧客体質の事前調査は行っているはずですが、売り込む前に客を選ぶべきですね。

by 経験者 (2008-03-08 18:37) 

nakagami

おーっ、凄く参考になる情報ありがとうございます。
なんか、僕が最初に思った印象と逆かもしれないですね。
ただ、客の側から見ると、望んでもないのに、日本IBMが自社の標準ソフトをベースにした既存の運用と大きく違うシステム改訂を迫ったようにも読めるので、本当のところは日経コンピュータの取材か何かに期待したいところです。

業界の通念上は客が無理を言っているように見えてるとして、裁判ではどう判定されるんでしょうねぇ。
いずれにせよ、こういう状態になったら全員が不幸になってるので、そういうところに近寄りたくはないですねぇ。
by nakagami (2008-03-08 20:54) 

カオリ

いくらんでも111億円はやりすぎでは、と思うものの以前勤めていた会社でIBMにいいようにやられていた(と、1ユーザーの立場から感じていた)例を考えると、まぁどっちもどっちなのかなぁと思いました。内部事情をご存知の方のオハナシはリアルですね。
by カオリ (2008-03-11 23:13) 

nakagami

>会社でIBMにいいようにやられていた
目に浮かびますな
・要件にありません
・仕様の範囲外です
・それは別見積もりで
・契約と異なります
それだけに、日本IBMが訴えられたのに意外感があります。
by nakagami (2008-03-12 22:38) 

経験者

前回、投稿させて頂いたスルガ経験者です。いずれ「動かないコンピュータ」に記事が載ると期待していますが、どこまで真相が公表されるか不安もありましたので、最終段階まで残っていた経験者やプロジェクトに関わったIBM社員など、数名から聞いた情報も含めて再投稿します。

人によって感想は様々ですが、「成功するはずがない」と感じていた点では、全員共通しています。昨年1月の日経コンピュータに載った時点で、IBM社内でも中止すべきだという意見が多かったそうです。はっきり言って、訴訟の結果がどうなるかについては全く関心がありません。また、111億が多過ぎるとも思いません。私なりに考える要点を列記してみます。

(1)ネットで公開されていますから、ご存知の方も多いと思いますが、トップの指針に象徴される通り、極めて異様な体質を持った銀行だと思います。

①「出る杭は打たれる」ではない。「出ない杭は引き抜く」。
②「素人が設計して、プロが開発する。これがシステム開発の最善の方法だ。」

このトップの発言を知って、呆れると同時に、こんな所からは早く退散すべきだと悟りました。

(2)今回の訴訟は、実現しなかったシステムへの投資が無駄になったという意味での訴訟でしかないと思います。IBMの提案が失敗した事を、少なくともスルガのシステム担当者は喜んでいるでしょう。失敗そのものは、スルガにとって痛くも痒くもないはずです。

(3)IBMの最大の失敗の原因は、このシステム担当者(わずか5名前後です)を最初から味方につける事をせず、顧客トップや幹部連中とだけ接触して、口先だけの提案をした事でしょう。国内で実績のないNEFSSという
パッケージを都銀に提案しても受け入れられるはずがありません。田舎者だから騙せるだろうと、安易に取り組んだのではないでしょうか。また、プロジェクトが危機的状態になれば、大銀行相手ならばトップ級の人材を全国から集めた筈ですが、徒に時間を浪費したのは、当然、非難されるべきです。

結論を言えば、「どっちもどっち」という事でしょうが、部外者から見れば、こんなプロジェクトに関われば全員が不幸になりますから、早めに見切りをつける眼を持つ必要があります。今回の事件で得た最大の教訓です。

by 経験者 (2008-03-20 20:59) 

nakagami

>経験者さん
私も、もしこんなプロジェクトに絡むことがあるとしたらIBMの下っ端のさらに末端の1プログラマですから、こういう痛々しいプロジェクトにかかわりたくないですねぇ。
規模はでかいし、裁判沙汰になっちゃってるけど、同じようなトラブルは(規模はかなりちっちゃいですが)ソフトウェア開発の世界で日常茶飯事の出来事のような。客が不満を持ちながら金を払ってただけで。
by nakagami (2008-03-21 23:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0